あなたは紙の辞書を使っていますか。それとも電子辞書ですか。いやいや、「携帯のアプリだよ」とか「オンライン辞書だよ」という声も聞こえてきます。
実は辞書は「究極参考書」です。参考書を作成している人たちはいわゆる大学の教授レベルが多く研究者たちが大勢集まって作成しています。
ですので、一般的な参考書に載っていないような細かな語法まで載っているのです。
英語に関する辞書は大きく分けて3つあります。「英和辞典」「和英辞典」「英英辞典」です。その他にも「語源辞典」などもあり実に豊富です。
ここでは英和辞典と英英辞典について説明します。
まず英和辞典でbigを調べます。そうすると「発音記号」や「比較級」「最上級」「品詞」が最初に出てきます。
英単語を覚えようとしているあなたにとっては「発音記号」は重要です。もしお手持ちの辞書から音声が聞けるならば是非音声の確認をしてください。
次に「品詞」をチェックします。bigはメインの品詞が「形容詞」ですが、意外にも「副詞」や「動詞」があるのです。実際の試験でbigが動詞として狙われることはほとんどありませんが、bookが動詞として狙われることはよくあります。
bookは動詞では「予約する」でしたね。他にもwaterが動詞だと「水をやる」、fireは「クビにする」など、意外な意味があります。
話をbigに戻します。基本的な意味を確認しておいてください。もしあなたが使っている問題集で“the big players”が出てきて「大きな選手」と和訳したら全然違っていた場合、それは「成句」である確率が高いです。ちなみに“the big players”は「大企業」という意味があります。ですので、単語の意味を確認するだけでなく、「成句」にも目を移してください。
では次に、似たような意味のlargeを調べましょう。
そして、bigとlargeの違いについて辞書で分かる範囲のことを調べてみてください。
私が使っているロングマンの辞書では「largeはbigよりもややフォーマルな語で、量や金額についても用いる」とあります。
でも、この説明で理解できるでしょうか。「フォーマルってどういうこと?」と疑問をお持ちならば、英英辞典を調べましょう。
私が使っているのはOxford Advanceで、bigとlargeはこのような説明があります。
[big]
・〈large〉large in size, degree, amount, ets.
・〈older〉(informal)older
・〈important〉(rather informal)important, serious
・〈ambitious〉needing a lot of effort, money or time to succeed
・〈popular〉(informal)popular with public
・〈enthusiastic〉(informal)enthusiastic about sb/sth
[large]
・big in size or quantitiy
・used to describe one size in a range of sizes of clothes, food, products
・used in the house, etc
・wide in range and involving many things
どうでしょうか。英英辞典の方が明確ではないでしょうか。
つまり、largeはフォーマルな場合で使われますが、フォーマルというのは一般的にお店で扱っているもの、と考えると分かりやすいと思います。