英字新聞や英語雑誌を読んでみる

英語は英単語が複数合わさって一つの英文を作ります。そのため英単語だけを覚えていても、意味がありません、実際は英単語の「運用能力」が求められます。

いわゆる「英文解釈」です。英文解釈のためには「文法力」が必要になります。

英検ならば5級が中1レベル、4級ならば中2レベル、3級ならば中3レベル、準2級ならば高2レベル、2級ならば高3レベルです。準1級や1級はそれ以上のレベルです。ですから、英検の場合は級ごとに学習レベルがほぼ明確なので学ぶべき英文法も最大で高校生レベルです。実はTOEICやTOEFLも最大で高校生レベルです。

しかし、実際はTOEICでも中学生レベルの英文法力があれば解ける問題も多いのです。

ここでは、「楽しみながら英文法も押さえつつ、英単語も習得でき、なおかつ英文解釈ができる」そんな方法を取り上げたいと思います。

もしあなたが英検3級以上を持っているならば、是非「英字新聞」や「英語雑誌」「洋書」などにチャレンジしてみてください。

これらに挑戦することで、「どんな困難にも負けない力」「達成感」そして「爆発的な単語力・英語力」が身に付きます。

ただ、やみくもに「英字新聞」などにチャレンジしては逆に撃沈します。

では、正しい「取り組み方」について紹介します。

・背景をある程度知っていること
・興味のある分野であること
・今の仕事に生かせそうなもの

以上3つのうちどれか1つでもあてはまるものを選んでください。

1. 背景をある程度知っていること

例えば全く聞いたことがない事件やニュースや政治問題などについてはいくら読んでも頭には入ってきません。専門の単語もありますし、たとえどれだけ文法的には簡単でも理解できないのであれば苦痛です。「あっ、このニュースなら知っている」という感じのものを選びましょう。

最近は英字新聞もwebやアプリで読めるようになりました。アプリではVOA Special English NewsやNHK海外ニュースなどもリスニングの勉強にもなりますので利用されてはいかがでしょうか。

2. 興味のある分野であること

1.と重なるところもありますが、「天体に興味があるならば天体に関するもの」「子育てに興味があるならば子育てに関するもの」「ファッションに興味があるならばファッションに関するもの」などを選んでみてください。そうすると、人は興味のあるものは多少単語が難しくても読めてしまうものです。

3. 今の仕事に生かせそうなもの

やはり世界の動きを知ることはとても重要です。もしあなたの業務が行き詰っているならばグローバルな視点に立てばヒントがたくさんあります。また今後海外進出を考えているならばある程度世界の動きを先読みしておく必要があります。世界共通の言語は今や英語ですから。

上記の3つをおさえた上でさらに、英文解釈の練習です。英文解釈の方法は2つあります。1つは「精読」、もう1つは「直読直解」です。

例えば次のような文を考えてみましょう。

This is the house where I lived ten years ago.

「精読」とはきちんと「構文」をとって正確に和訳する方法です。いわゆる学校で習った方法です。この場合は、Thisが主語、isが動詞、the houseが補語であり先行詞、そこに後ろから関係副詞節のwhere I lived ten years agoが修飾。「これは私が10年前に住んでいた家です」

「直読直解」とは前から訳す方法です。「これは/です/家/私が住んでいた/10年前に」

さらっと訳せるのならば「直読直解」を、難解な文が出てきたら「精読」をやりましょう。