単語の中には、「接頭語」や「接尾語」がついたものがたくさんあります。これらにはある共通の役割があります。
「接頭語」とは文字通り単語の「あたま(先頭)」につけるものであり、「接尾語」とは単語の「最後」につけるものです。
1. 接頭語の例
pre-、vis-、sur-、over-、bi-・・・
2. 接尾語の例
-tion, -sion, -cial, -tive
それでは上記の例を使って単語の成り立ちについて説明します。
(1) 接頭語pre-
pre-には「前、以前」などのニュアンスがあります。
よくプレテストとか言いますよね。
predict (前もって書く〈dictには「書く」という意味があります)→「予測する、予言する」
prepaid (前もって払う)→「前払いの、プリペイドの」
prescribe (前もって書く)→「(薬などを)処方する」
(2) 接頭語vis-
vis-には「見る」というニュアンスがあります。
vision 「視力、視界、洞察力、映像」
visual 「視覚の」
visible 「目に見える」
visit 「訪問する」
(3) 接頭語spec-
sur-には「上の」というニュアンスがあります。
surface 「表面」
surpass (上に押す)→「上回る」
surpress (上から抑える)→「抑圧する」
surcharge (上回った料金)→「超過料金」
(4) 接頭語over-
over-には「過度に」というニュアンスがあります。
overeat 「食べすぎる」
overlook 「見落とす」
overwhelm 「圧倒する」
overseas 「海外の」
oversleep 「寝過す」
(5) 接頭語bi-
bi-には「2つの」というニュアンスがあります。
bicycle 「自転車」
bilingual 「2ヶ国語を話せる」
bisection 「二等分」
binary 「2つから成る」
ちなみにtri-は「3つの」というニュアンスがあります。
trilingual 「3ヶ国語を話せる」
triangle 「三角形の」
tricycle 「三輪車」
続いて接尾語です。接尾語を覚えておくと、TOEICのPART5の文法問題ではかなり有利に立てます。
なぜならば、4択の選択肢が似ている単語の場合、接頭語を見たたででそれが「名詞」か「形容詞」か「動詞」か「副詞」かが分かるからです。それが判別すれば、( )にはどんな品詞が入るのかを見分けることさえできれば問題は解けます。たとえば、She was( )injured.の場合、inuredという過去分詞の前には「副詞」が入ります。
(6) 接尾語-tion, sion
-tionや-sionは「名詞を作る働き」があります。
decide(決心する)→decision(決断・決心)
fascinate(魅惑する)→fascination(魅惑)
possess(所有する)→possession(所有)
transalate(翻訳する)→translation(翻訳)
(7) 接尾語-cial、-tive
-cialや-tiveは「形容詞作る働き」があります。
technology(科学技術)→technological(科学技術の)
race(人種)→racial(人種の)
information(情報)→informative(有益な)
production(生産)→productive(生産的な)
このように英単語にはたくさんの接頭語、接尾語がありますので単語を覚える際には活用すると覚えやすくなります。