音読しながら英単語を覚える方法

英単語を覚える様子を見ていると、様々なタイプに分かれるのが分かります。

・書いて覚える
・目で見て覚える
・聞いて覚える
・声に出して覚える
・語源に注目して覚える
・接頭語、接尾語から覚える

どの勉強方法も素晴らしい勉強方法ですが、特に最近は「音読ブーム」もあり、音読を活用した勉強方法を取り入れている学習者も多いです。

しかし、あなたの音読方法は間違っていませんか。「音読をすれば英語が覚えられる、話せる」と単純につなげていませんか。

実は音読はもっと奥が深いのです。

1.音読の目的

そもそも音読の目的とは何でしょうか。
音読は何も英語に限ったことではない。国語でも使えるだろうし、歌詞を覚えることにも使える。歴史を覚えることも使えるだろうし、ダンスの振り付けを覚えることにも使えるだろう。仕事では内容の確認や作業工程の確認など、声に出すことで「意識が高まる」のである。つまり、「目だけでなく、口、耳を使うことで体全体で理解する」というのが音読の目的です。

ですから、「正確に」「繰り返して」行うことが必要なのです。

つまり、英語の場合「ネイティブと同じ発音、リズム、テンポ」で音読しなければ意味がないですし、最低でも20回以上の音読をしなければなりません。英語に限って言えば、「リスニングの力」「スピーキングの力」をつけることも大きな目的の1つなのです。

簡単なようで奥が深いのです。

2. 音読のしかた

意味が分かっていない単語や文章を何回読んでも意味がありません。
少なくともきちんと意味を理解してから音読に取り組まなければなりません。

特に単語に関しては、「ひたすら音読をしたから単語が書ける」というわけではありません。まずは、音読をする前に、書く練習をし、単語のイメージを頭に植え付けてから音読にあたるべきです。

発音もアクセントも正確に。そうでないと、英検やTOEIC、TOEFLのリスニングでは対応できません。

例えば、heart、hurt、heardを考えてください。

heartの[ear]と、hurtの[ur]と、heardの[ear]の発音は同じですか。それとも違いますか。

実は、hurtとheardの[ur]と[ear]は同じ発音ですが、heartの[ear]は異なりまり。

またthingを「スィ・ン・グ」と発音していませんか。特に最後の「グ」。本来はngは鼻から息が抜けるような感じで発音するため、はっきりと「グ」とは言いません。

boatとboughtはどうですか。[oa]と[ou]の違いは分かりますか。boatの[oa]は「オウ」、boughtの[ou]は「オー」です。

imageはどうでしょう。「イメージ」と発音していませんか。[a]の部分は「イ」です。「イミジ」のような感じの発音になります。

desertはどうでしょう。最初のeを強く読めば「砂漠」、後ろのeを強く読めば「見捨てる」です。このように同じ単語でも「名詞は前の方を、動詞は後ろの方を強く読む」といういわゆる「名前動後」の語もたくさんあります。

「覚えられればよい」という学習方法は短期的に見れば効率が良いかもしれませんが、長い目で見れば「単に読むだけ」の学習方法では厳しいです。これからどんどん国際化の波が押し寄せ、多くの外国人が日本を訪れ、学校では英語が使われるようになるでしょう。

小手先だけの音読はもうやめませんか。