一番効果的な単語帳の活用方法を知っていますか?

書店に行けば今や無数の単語帳が発売されています。

英検向け、TOEIC向け、TOEFL向け。

これから「英語を勉強して、何か資格を取ろう」と思った時、いったいどの単語帳がいいのでしょうか。そして単語帳の一番効果的な使い方は何でしょうか。その辺りについてまとめてみたいと思います。

2014年12月1日現在、Amazonによるランキングでは次の通りになっています。

1位 新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ(朝日新聞出版社)

2位 英検準1級 でる順パス単(旺文社)

3位 英検1級 でる順パス単(旺文社)

4位 英検2級 でる順パス単(旺文社)

5位 新TOEIC TEST 出る順で学ぶボキャブラリー990(講談社)

6位 英検準2級 でる順パス単(旺文社)

7位 TOEICテスト 公式問題で学ぶボキャブラリー(国際ビジネスコミュニケーション協会)

8位 英検3級 でる順パス単(旺文社)

9位 CD付 英検1級 文で覚える単熟語 三訂版(旺文社)

10位 1駅1題 新TOEIC TEST単語特急(朝日新聞出版社)

このランキングだけ見ると、10冊中6冊が英検関連ですね。しかも英検と言えば「旺文社」と言われるほど老舗が占めております。

では、これらのランキングからどのようなことが言えるのでしょうか。

キーワードは3つあります。

1.「出る順」
2.「音声」
3. 「問題や例文で覚える」

では、1つずつ解説していきます。

1. 「出る順」に関して

やはり、忙しい大人にとっては「効率よく」勉強したいものです。「どれを覚えたらいいのか」が明確な「出る順」はその辺り、購買意欲を高めます。「よく出る順番に単語が並んでいるから、直前でも勉強しておけば問題が解ける確率が高くなる」そんな心理をうまく突いているのかもしれません。

2. 「音声」に関して

今や、「音声付」は当たり前の時代になっています。「目で見て、書いて覚える」時代はとうに終わりました。これからは「使える英語」を身に着ける必要があるため、リスニング力やスピーキング力が重要視されます。また、単語を覚える際も音声を通じて覚える方がスピーディーに覚えられます。さらに、音声をiPodなどの機器にダウンロードしておけば、いつでもどこでも聞くことができます。単語の暗記には「繰り返し」が必要なのです。

3.「問題や例文で覚える」

なかなた「単語だけでは覚えられない」という人には「意味のある文の中で、実際に出題されるかもしれない問題を通じて」練習すると覚えやすいという人もたくさんいます。ストーリーがあるからこそ記憶しやすいのです。

では、単語帳はどのように活用すればいいのでしょうか。これから究極の活用方法をお伝えします。

実際は書いて覚える方が良いのですが、時間があまりないビジネスマンにお勧めの方法です。

1.全部の意味を覚えるのではなく、意味を1つだけ覚える。

2.派生語は覚えない。

3.英単語は書かない、その代わり、日本語を覚える。

4.1日30個。1週間のうち5日は覚え、残りの2日は総復習。

5.忘れるのは当たり前。だから、1冊の単語帳を5回繰り返す。

6. 復習のために音声を活用する。

この6つの方法を最低限守って練習をしてください。

さらに余裕がある人は、単語帳と並行して文法や長文系の問題集を活用してください。よく「まずは単語から」と言う人がいますが、そんな人に限って実際の演習量が足りません。

文法や長文と併用することで「見たことがある単語」「思い出せそうで思い出せない単語」にたくさん出会います。それが脳に刺激を与えるのです。すべての勉強はクロスしているのです。