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本気で英単語を覚える人がやっている習慣

本気で英単語を学んでいる人がやっていることは何でしょうか。
そして「合格する(スコアアップする)人」と「不合格(スコアダウン)する人」との違いは何でしょうか。

「本気」な人は「考え方」「習慣」「行動力」が違います。

1. 目標が明確かどうか

あなたは「いつ試験を受けるのか」「いつ申し込みをするのか」を明確にしていますか。本気の人は「スケジュール」が分かっています。

スケジュールが分かっているからこそ、期日から逆算し学習の計画を立てるのです。

例えば今月が12月で、来年の3月にTOEICを受けるとします。

・2月は「公式問題集」をやりこむ
・1月は「筆記試験Part6・7」をやりこむ
・12月は「リスニングのノウハウを身に着ける」
・12月~2月にかけては毎日「Part5とリスニング、単語・熟語」をやる

まずは大雑把に計画を立てるべきです。

大雑把な計画を立てることができれば、週・日の計画を立てる。
立てたら必ずやる。本気の人はその信念にブレがありません。

2. 優先順位を決められる

スケジュールが確定すれば、英語の勉強の位置づけが確定します。人間は誰でも24時間しかありません。仕事もあるだろうしプライベートもあります。

あなたにとって、「英語の優先順位」は何番目ですか。

あなたが今抱えていることは「消費」「浪費」「投資」のどれにあたりますか。

そうやってあなたが日々やっていることを見直してください。

「これは浪費だな」と思ったらすぐに辞めてください。その時間やお金を「参考書や問題集を買う」「英語のセミナーに出る」「スクールに通う」などに充ててみてください。

本気の人は「英語の勉強」の優先順位が高いです。

3. 勉強を楽しむ

大人になって英語から離れていた人が理由がどうであれ英語の資格をとらなければならない、という状況をどうとらえるかです。

本気の人はポジティブに考えます。「もう一度英語が勉強できる」「資格が手に入れば新たなチャンスが生まれる」「新たな知識が手に入る」「グローバルな考え方が身に着く」などなど、決して「やらされている感」はありません。

しかし、どれだけ本気の人でも「自信が無い人」はたくさんいます。だからこそ「自分は合格できるんだ」と思い込むことが大事であり、自信は勉強をしているうちについてくるものなのです。

4. 相談相手を持つ

勉強を一人でやっていると挫折しそうになります。分からないところがあれば一人で悶々と悩んでしまいます。

そんな時、本気の人は必ず相談相手を持っています。英語を理解している人、すでに自分が目指す級やスコアを持っている人、同じように今勉強している人など、さまざまな相談相手がいます。

5. 勉強に優位な環境を持つ

今や英語の勉強は机に向かってするだけのものではありません。インターネットやスマートホンのアプリの発達などにより、様々な勉強スタイルがあります。

あなたの今の環境に合わせて、新たな勉強方法を見つけるべきです。

昔ながらの勉強スタイルは確かに大事ですが、遠回りする可能性もあります。

6. チャレンジ精神をもつ

あなたは「できない理由」ばかり述べていませんか。本気の人は「できるために、何をすべきか」を考えます。「洋書は難しい」は単なるあなたの妄想に過ぎません。妄想を打破するのはあなたしかいないのです。チャレンジすることを恐れてはいけません。

このように本気の人はマインドが違います。行動力が違います。あなたも是非「本気」になってください。

意外に使える、教科書活用術

今から述べる方法は英語の初級から中級レベルの方向けです。英検で言えば準2級まで、TOEICならば600点までくらいのレベルの話です。

上記の級、スコアを超えられない、または超えたい人にとって一番引っ掛かるポイントは「単語力」です。もちろん「文法力」もありますが、文法力はしっかりと対策を行えばすぐに身に付きます。

しかし、「単語」に関しては「苦しい」イメージしか持っておらず勉強がなかなか前に進みません。

そこで、是非使ってほしい、割と格安で出来る方法をお伝えします。
それが「教科書活用術」です。

現在発売されている中学校の教科書は、めちゃくちゃ「使え」ます。
書店で販売されている英語の参考書よりも安いですし、コミュニケーション重視の英語表現がたくさんあり、文法の説明もシンプルで、しかも3年間合わせて語数も1800語程度あります。

実は英検やTOEIC、TOEFLで使われる語彙、文法の多くは中学英語であるということをご存知ですか。

つまり中学英語の知識があれば解ける問題もたくさんあるのです。中学校は義務教育ですから、「最低限これくらいは身につけろよ。これが身に着けば、社会に出ても恥ずかしくないぞ」というメッセージが教科書にこめられているのです。

あなたが中学時代に真面目に勉強してこなかったならば是非、教科書を見直す機会です。

やり方は簡単です。書店(教科書販売店)で中1~中3の教科書を購入してください。3冊合わせて1000円行くか行かないかくらいです。そして、まずは中1だけを20回音読してください。

音読の際には、「意味が理解できるかどうか」に重点を絞ってください。

もし可能ならば「教科書CD」もありますし、インターネットからダウンロードできるものもあります。音読はやはり、「ネイティブと同じ発音、リズム」が基本ですので。

あなたがもし、急に理解できないところがあれば、そこが「文法の弱点」なのです。

中1が終われば、学年を上げてください。それぞれ20回ずつ音読をします。

3冊終えるのに最低でも3か月はかかるでしょう。ひたすら読むのです。そうすると、単語を書いたりしなくても、自然と単語は覚えられます。そして、約7割くらいは教科書本文を暗唱しているでしょう。完璧でなくても構わないです。

「こんな表現が出てきたな」くらいがちょうどいいのです。この時点であなたは実は「聞き取れる、話せる」状態になりつつあるのです。

さあ、次は英検3級の問題にチャレンジしてみてください。驚くほど解けるのがわかるはずです。

中学校の教科書を卒業したら、次は高校1年の教科書です。高校1年の教科書だけで十分です。高校の教科書は「話題」が豊富で奥深い内容です。これも同じように20回音読しましょう。高校の教科書の場合は日本語訳がついていませんので、教科書ガイドやインターネットで確認しながら進めたほうがいいです。

ただし、高校の文法はややこしいので、音読と並行で文法の基礎問題をやりましょう。

高校1年の教科書を終えれば、準2級にチャレンジしてみてください。知っている単語が多くなるはずです。

辞書の使い方が分かれば究極に楽しくなる

あなたは紙の辞書を使っていますか。それとも電子辞書ですか。いやいや、「携帯のアプリだよ」とか「オンライン辞書だよ」という声も聞こえてきます。

実は辞書は「究極参考書」です。参考書を作成している人たちはいわゆる大学の教授レベルが多く研究者たちが大勢集まって作成しています。

ですので、一般的な参考書に載っていないような細かな語法まで載っているのです。

英語に関する辞書は大きく分けて3つあります。「英和辞典」「和英辞典」「英英辞典」です。その他にも「語源辞典」などもあり実に豊富です。

ここでは英和辞典と英英辞典について説明します。

まず英和辞典でbigを調べます。そうすると「発音記号」や「比較級」「最上級」「品詞」が最初に出てきます。

英単語を覚えようとしているあなたにとっては「発音記号」は重要です。もしお手持ちの辞書から音声が聞けるならば是非音声の確認をしてください。

次に「品詞」をチェックします。bigはメインの品詞が「形容詞」ですが、意外にも「副詞」や「動詞」があるのです。実際の試験でbigが動詞として狙われることはほとんどありませんが、bookが動詞として狙われることはよくあります。

bookは動詞では「予約する」でしたね。他にもwaterが動詞だと「水をやる」、fireは「クビにする」など、意外な意味があります。

話をbigに戻します。基本的な意味を確認しておいてください。もしあなたが使っている問題集で“the big players”が出てきて「大きな選手」と和訳したら全然違っていた場合、それは「成句」である確率が高いです。ちなみに“the big players”は「大企業」という意味があります。ですので、単語の意味を確認するだけでなく、「成句」にも目を移してください。

では次に、似たような意味のlargeを調べましょう。

そして、bigとlargeの違いについて辞書で分かる範囲のことを調べてみてください。

私が使っているロングマンの辞書では「largeはbigよりもややフォーマルな語で、量や金額についても用いる」とあります。

でも、この説明で理解できるでしょうか。「フォーマルってどういうこと?」と疑問をお持ちならば、英英辞典を調べましょう。

私が使っているのはOxford Advanceで、bigとlargeはこのような説明があります。

[big]

・〈large〉large in size, degree, amount, ets.
・〈older〉(informal)older
・〈important〉(rather informal)important, serious
・〈ambitious〉needing a lot of effort, money or time to succeed
・〈popular〉(informal)popular with public
・〈enthusiastic〉(informal)enthusiastic about sb/sth

[large]

・big in size or quantitiy
・used to describe one size in a range of sizes of clothes, food, products
・used in the house, etc
・wide in range and involving many things

どうでしょうか。英英辞典の方が明確ではないでしょうか。
つまり、largeはフォーマルな場合で使われますが、フォーマルというのは一般的にお店で扱っているもの、と考えると分かりやすいと思います。

カテゴリーに分けて英単語を整理する

英単語を覚える際に、あるカテゴリーでグループ化すると覚えやすくなります。

英検やTOEIC、TOEFLで狙われやすいものを中心にグループ化していきます。

1.自動詞と他動詞

動詞には「自動詞」と「他動詞」があります。

・自動詞・・・目的語(名詞)を必要としないもの
・他動詞・・・目的語(名詞)が必要なもの

もっと試験対策的に言うと、動詞の後ろに前置詞が不要なのは他動詞です。

例えば、(   )with Aとなっていれば(   )には自動詞が入ります。(   )Aとなっていれば、他動詞が入ります。

ここでは「前置詞をつけてしまいそうでつけてはいけない他動詞」をまとめます。

・discuss「~について議論する」 ×discuss about

・marry「~と結婚する」 ×marry with

・mention「~について言及する」 ×mention about

・enter「~に入る」 ×enter into

・attend「~に出席する」 ×attend at

・approach「~に近づく」 ×approach to

・resemble「~に似ている」 ×resemble with

2. SVOOでSVO to Oをとる動詞

・give 人+物 → give 物 to 人

・show 人+物 → show 物 to 人

・teach 人+物 → teach 物 to 人

3. SVOOでSVO for Oをとる動詞

・buy 人+物 → buy 物 for 人

・make 人+物 → make 物 for 人

・cook 人+物 → cook 物 for 人

4. SVOCで狙われる動詞

・leave OC「OをCのままにしておく」

・keep OC「OをCのままにしておく」

・believe OC「OをCと信じる」

・find OC「OがCだと分かる」

・elect OC「OをCに選ぶ」

・call OC「OをCと呼ぶ」

5.「AをBとみなす」

・regard A as B

・see A as B

・view A as B

・think of A as B

・look on A as B

・consider A(to be)B

6. 複数形にしてはいけない名詞

・police「警察」

・furniture「家具」

・information「情報」

・work「仕事」 → 「作品」ならばworksは可

・homework「宿題」 → assignmentsは可

7. 使役動詞の語法

・make+O+原形 「Oに(強制的に)~させる」

・let+O+原形 「(許可をして)Oに~させる」

・have+O+原形 「Oに~してもらいたい」

・get+O+to 原形 「Oに~してもらいたい」

8. haveとgetの語法

・have+O+過去分詞 「Oを~してもらう、~される」

・get+O+過去分詞 「Oを~してもらう、~される」

9. V+O+to 原形をとる動詞

・ask O to 原形 「Oに~するように頼む」

・tell O to 原形 「Oに~するように言う」

・want O to 原形 「Oに~してもらいたい」

・enable O to 原形 「Oが~できる」

・allow O to 原形 「Oが~するのを許す」

・persuade O to 原形 「Oが~するのを説得する」

このように、「文法・語法的な使い方」でカテゴリーを作ると後々過去問を解いているときに正答率があがります。