過去問や予想問題をうまく活用する

ある程度、英単語の勉強が進み、いよいよ試験が近づいてきたら「過去問」や「予想問題」をする方も増えてくるでしょう。

しかし、「過去問」や「予想問題」をうまく活用できていますか。

1.「過去問」や「予想問題」の使い方

あなたは「過去問」や「予想問題」に解答を書き込みますか?それとも書き込まずに別のノートなどに答えを書きますか。

実力をつけるならば「書き込み禁止」です。一度書き込んでしまうと、繰り返し使うのが難しくなります。

では、ノートなど別のものに答えを書く場合、あなたはどのように書きますか。

〈例〉(1) ① (2) ③ (3) ②・・・

このように書くのも悪くはないですが、できたら別の方法が望ましいです。

ノートを例に挙げます。まず、ノートの左端1行分は「大問の欄」、その右横1行分を「小問の欄」、さらに右横1行分を「自分の答えの欄」とします。もちろんマークシートがついていればそれを使うのもありですが、本番までまだ1~2か月あるならばマークシートは使わずにノートを使ってください。

そうするとノート左端3行分を今使っていることになります。ではノートの余白は何に使うのでしょうか。

これは、答え合わせの時に、「知識をまとめる欄」とします。

〈例〉1(1) ③ suggest+~ing「~することを提案する」

このような感じで書くのです。

これだと、後からやり直した時でも、自分で知識をまとめた欄を隠して勉強することが可能です。ノートは再現性のあるものに工夫すべきです。

2. 「過去問」や「予想問題」を何回繰り返すのか

書店では「過去問」「予想問題」に関わらず、「問題形式別問題集」と「全問題集」の2種類が販売されています。「問題形式別」とは例えばTOEICならば「PART5対策」などです。「全問題集」とは「最初から最後までフルに入っている本来の試験と同様のタイプ」です。試験1か月前までは「問題形式別問題集」をしっかりとこなしてください。

どの問題集を選ぶかの基準ですが「できるだけ本番に近い形式のもの」「たくさん問題が載っているもの」「解説が詳しいもの」がお勧めです。

また「全問題集」の場合は、英検の場合は過去問が書店で販売されていますので、最新版1冊だけで十分です。TOEICやTOEFLは過去問はありません。書店で予想問題または、公式問題集を1冊購入してください。

「問題形式別問題集」の場合は、特に時間制限を設ける必要はありません。じっくりと問題に向き合いながら取り組んでください。知らない単語があれば、答え合わせをした時にまとめるなどしておいてください。

次に「全問題集」のやり方です。これは試験1か月前からやりましょう。試験前までには1冊全部やり切ることが最低の目標、そして合格可能性を高めるならば最低3回やることです。

1回目に解くときは「時間制限を設けて」やりましょう。

答え合わせの時に、「間違えた問題」については印をつけておいてください。この際に色ペンを使うのが良いでしょう。「間違えた問題」は青色にしておきましょう。2回目に解くときは、この「青」の問題だけを解いてください。正解していれば良いですし、間違えていれば再度3回目でチャレンジしなおしてください。